読書の秋だ!「異世界終末宣言」を読もうのコーナー②

 この企画だけ閲覧数が風俗レポの1/100とかなんでマジでモチベがありません(自己満企画だからしょうがないです)助けてください

 

序文

 まずはテキスト(https://ncode.syosetu.com/n1493fy/) (https://hyper-shioki-bonus.hatenablog.com/entry/2011/01/01/000000)を開いてすぐの目次の所にある、序文(らしきもの)を読んで下さい どこが問題かわかりますか? 僕は読んでていきなり頭抱えてしまいました

 

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 これだけの短い文章なのに、問題点にマーカー付けて横にメモ書く作業だけで15分かかって、原文がカラフルになってしまいました

 

問題点

 では、問題点を挙げていきましょう

・「アニメ・漫画・ラノベとしてのサブカルチュア」…単純に意味が分からん 全文読んだ後なので言いたいことはなんとなく分かるんだけど、文章の初っ端に自分で思い付いたキャッチコピーを置いても誰も理解してくれません(でも僕もたまにそういうことしたくなるので気を付けます)

 

・「過去」…いつだよ

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 この文章の読者は2020年にこれを読んでるかもしれないし、もしかしたら2100年に読んでるかもしれません 彼らがこういう表現を見た時にパッて「ああ、あの頃だな」って分かるんでしょうか 

 文脈的に「ちょっと前に異世界ものが出てきた」ってことを言いたそうなので、実際にそういうのが出てきた年代を書いておくと分かりやすいです ちなみに僕はその表現を書くためにわざわざ異世界ものの歴史を調べました えらいっ

 

・「壮と大胆にして」…聞いた事ねえよ なんか引っかかるんだよねこういう表現(一発で変換できないし同じような使い方してる例文あんまり無いし)知ってる言葉使いたいのは分かるけどそれで読者に違和感与えたら本末転倒でんがな

 

・「これまで~嗜好を」…日本人全員が学園もの好きってことですか? これも割とやりがちなんですよね(特に書く時に感情的になってると)

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 「塗り固められた」って表現も割と怪しい表現で、なんとなく攻撃的というか「日本のオタクなんて皆そういうの好きやろ」って取られかねないと思いますね 日本にはそれ以外のジャンルの作品もちゃんとあります

 あと「ニッポン人」って表現も引っかかりますね その後の文章読む限り特に意図もなさそうなのでわざわざカタカナで言い換える必要もないかと

 

・「そんな前提から」…どんな前提だよ 何が前提になっているのかが示されてないのでわかりにくいです 背景情報を示すなどして序論に繋げましょう

 

・「というか」…論述文に口語は無いでしょ。 叙論文(叙述文のことかな?そんな言葉はありません)であることを明記してある以上、文語を使うのが道理ってもんです 僕のブログは特にそういうのはないです

 

 

 とまぁたかだか300文字の文章にここまで突っ込んでたら本当に今年中に終わらなくなります 今後も同様の怪しい表現が多々ありますがいちいち突っ込みません

 

書き直してみよう

 原文の情報を損なわないようにすると、このようになります 長いので読み飛ばしてくれても構いません

 

 サブカルチャーの担い手としての「アニメ・漫画・ライトノベル」が今後100年間続いていくために、私たちは何をすべきであろうか?

 

  2000年代、とりわけアニメ業界においては2010年代から現れた、「ソードアート・オンライン」などに代表される所謂「異世界もの作品」は、これまでの作品とは一線を画していたと言っても良いだろう。これらは共通して壮大かつ大胆な冒険譚でありながら、その世界観は細やかに描かれており、また物語の中で明らかになる現実離れした価値観や、キャラクターたちの素朴な魅力も特徴の1つである。これらに特徴づけられる「異世界」という世界は、瞬く間にアニメの視聴者たちを虜にした。

 

  故に、異世界ものの出現とは、当時比較的多かった「学園ハーレムラブコメディー」や「現代ファンタジー」といったジャンルに慣れ親しんでいた日本のアニメ視聴者層にとっては衝撃的であり、また彼らの嗜好を十分に変化させうる、大きな出来事であったと言える。

 

 当エッセイ(あるいは私の論文というべきか?)は、このように「異世界もの作品の出現が、その後のアニメ業界の流れやアニメ視聴者の嗜好を変化させた」という前提に基づき、異世界もの作品が共通して持つ特徴及び問題点を挙げ、またその問題点の解決のために自分自身、またサブカルチャーに関わる全ての人間が今後どうあるべきかについて述べていこうと思う。

 サブカルチャーの未来に関わる内容である以上、今後それらの創作活動を行っていく「創作人」の方々には、どうか読んで頂きたい。

 

真面目な解説

 「文字数が倍になってんじゃねえかよボケナス」と思われそうですが、これは「序文」の基礎の基礎を反映したものになっています

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 序文とは、「私はこれからこういうことを喋ります」という軽い説明、いわば「論文の地図」で、これを抜くと読者は何の話をされるのか全く分からんまま長ったらしい話を聞くことになります

 

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 なので、話の流れを明確にすることで読者の意識を引くことが重要になるんですね

 あと、話をする上で前提となる最低限の知識も与えておくといいです(この場合は異世界って何って話ですね)この文章自体は「小説家になろう」上に投稿されてるんで「異世界って何よ?」なんてアホな人間いないと思うんですが、皆がみんなそのジャンルに詳しいわけではないので  

 

 屋鳥先生が自らの文章を「論述文」としている以上、序文は大切にしましょう(論述文の大原則です)

 誰もあなたの文章を脳みそフル回転させてまで読みはしません。多少長くなっても文章全体の流れを明確にしましょう。

 

要約してみよう

 とはいえさっきの文章だとあまりにも長すぎるのでエッセンスだけ抽出してまとめるとこうなりました

 

 2010年代、今までとは全く違う世界観・価値観を描いた「異世界もの」アニメは日本のアニメ文化、またその視聴者に大きな影響と変化をもたらした。これらの作品はどのような特徴を持ち、またどのような問題点を抱えているのだろうか。ここに、新たな「異世界」創作の在り方を提案する。

 

 多分元の文章から情報量は減ってないし、伝えたいことは伝えた上で序文として機能させられたと思います

 

次回予告

 1本目の「シュ旨」について同様にやっていきたいです

 …趣旨?

 

 そう、まだこの文章本論まで達してなかったんです…

 

 重ね重ねにはなりますが、このままだと過労でぶっ倒れるのでどうかこの企画を応援して僕にモチベーションを下さい