読書の秋だ!「異世界終末宣言」を読もうのコーナー③

 時間が無いので巻きで行きます

 

シュ旨

 今回もテキスト(https://ncode.syosetu.com/n1493fy/1/) (https://hyper-shioki-bonus.hatenablog.com/entry/2011/01/01/000000)を開いて読んで下さい 読みたくないって? 読むんだよ

 ピンクがいらない部分、が不適切な部分です

 

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 これでもサッカリンもびっくりなくらい大甘採点です 詳しくやってる時間は無いんじゃ

問題点

 全部って言いたい所ですが重要なところだけ

・文章の流れがメチャクチャ

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 せっかく1文目に良い質問「何故異世界は流行したか?」があって最終文に「こういう理由で流行った」っていう完璧な流れができてるのに、そこに至るまでがもうメチャクチャで理解に時間がかかりました

 

・「細かな考察はこの際はぶく。」…じゃあお前が書いてるその文章は何だ。これってそれ(異世界って何)を考察する文章じゃなかったんすか その後の説明が考察を省いた理由になってないのも気になる

 

・自分を卑下する表現が多い…誰もお前の自己批判なんて求めてない。悲しいかな、これ全文最後までこの流れで行ってるので自己批判してる所全部カットすると文章の半分消えるんですよね… 自分がダメな作家だと落ち込む前にまず自分の文章を見直してください

 

・人の作品に平気で「無価値」とか言っちゃうモラルの無さ…こればっかりは本人の倫理観の問題なのでどうしようもないです

 

書き直してみよう

 今回も原文の情報を損なわないようにして、特にピンクで示した自分を卑下する表現をバッサリ落とすとこんな感じになりました

 

 本題に入る前に、1つ質問をしてみよう。それは、「なぜこの10年にも満たないわずかな期間のうちに、特にライトノベルを中心として異世界ものというジャンルの勢力は拡大したのか」である。

 

 異世界とは、人間の思考の「外側」の世界であるといえる。何故なら、私たちはその世界について詳細に語ったり、日常の中に見出したり、ましてや自ら体験することはありえないからである。(これは私たちの日常の中に魔法やドラゴンが存在しないことからも当然であるといえる。)

 

 ライトノベルに限らず、小説・アニメ・ドラマ・映画といったあらゆる創作作品もまた、私たちの「外側」の世界を描いたものである。そして、これらは「内側」の世界の住人である私たちにとっては本来不要なもののはずである。しかし、私たちの営む文化とは、そのような不要な「外側」の世界を、それを見たり読んだりする他者に見せる行為のことであり、この行為は他者の存在無くしては為され得ないのである。

 

 初めの問に対し、私はこのように考える。それは、既存の価値観、すなわち「内側」の世界の価値観に縛られた私たちに対し、異世界という「外側」の存在が、

・主人公はいかなる場合においても正義である

・戦う手段としての剣がある

・たやすく人が死ぬ

 という新たな価値観を提示したからである。

 

 本論では、これら3つの特徴について1つずつその問題点を考察していこうと思うが、その前に手前味噌で申し訳ないが、私の執筆中の小説から今後の考察に関連するある一文を紹介させて頂きたい。

「人の死、以上に、人を感動させるものがあると思うか?」

 

真面目な解説

 まず、「段落全体の流れに沿った順序で論を構築する」ということを行いました 

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 問題点でも述べましたが、「読者への問いかけ」と「問いかけへの答え」がせっかく用意されていたので、ここでは

・読者への問いかけ(異世界は何故流行ったか?)

・答えを導くための解説(外側と内側の話)

・問いかけへの答え(外側である異世界が内側の私たちには刺激的だった)

・次の論への接続(人の死より人を動かすものは無いという筆者の言葉)

 という順序に並べ替えました こうすることで読者が段落全体を見るだけで大体の内容が分かるようになりますね 

 

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  原文のように段落全体の流れを考えずに思い付いたことだけを書いていると、文章としての見た目も綺麗ではないし、伝えたいことの理解に手間が掛かって嫌ですね

 

 ちなみに外側と内側の話は原文には無かったのですが、「異世界は人間の頭の外側にある」って文章が本当に何の意味もなく宙ぶらりんになっていたのが気持ち悪かったので勝手に付け足して結論に繋げました てか宙ぶらりんの文章って何だよ 本文に関係ない情報はいっそ捨てるのも手段の1つです

 

 何度でも言いますが、文章の流れを明確にしないとあなたの意見は誰にも伝わりません

 人に意見を伝えたいなら、書きたいものだけを書いてるのは頭が固いんじゃなくてただのバカです(これ自分にも刺さるね)

 

 後細かい所だと、原文の「異世界を日々に着想し、世知のように悟る」っていう一見しただけだと意味が通りづらい文章は分かりやすい表現に変え、それでも「日常の中に異世界がある」というのはイメージしづらいので、「日常生活に魔法やドラゴンがいる」というように、具体例をさりげな~く使うと割と効果的に伝わると思いました

 

要約してみよう

 ようやく要約のコーナーです(激寒)外側・内側の話がそもそも要らんなと思ったので思い切ってカットしてみました

 

 何故異世界ものは流行したか。それは、異世界という私たちの「外側」の世界が、既存の価値観に縛られた「内側」の世界の私たちに、「主人公は常に正義」「剣が戦う手段」「たやすく人が死ぬ」という全く新しい、刺激的な価値観を与えたからであると私は考える。

 

 何と原文の1/8です これでも情報が殆ど減ってないってんだからやっぱり最初の文と最後の文をちゃんと組み立てるのは重要ですね

 

次回予告

 2本目の「主人公が何ものにおいても正義、という絶対悪」をやっていきます

 なんとこの章、3300文字あります もう既に頭が痛いですが頑張って格闘します