読書の秋だ!「異世界終末宣言」を読もうのコーナー④前編

 僕は何でこんなことをレポート書く時間削ってまでやってるんでしょうか

 

主人公が何ものにおいても正義、という絶対悪

 今回もテキスト(https://ncode.syosetu.com/n1493fy/2/)(https://hyper-shioki-bonus.hatenablog.com/entry/2011/01/01/000000)を貼っておきますが、あまりに長いので、内容の把握のために段落ごとに要約したものを載せようと思います 

 興味がある方はぜひ原文を読んで「気分を害されたならNo Goodのうえツバでも吐きかけてもらって結構である」「こほん、ええ。」「これらの理由により、異世界終末宣言第1部分は完全に成された。」といったバカ寒い自己陶酔の数々を見てやってください 

 

異世界は既存の文学とは全くもって別のジャンルである

・創作作品は、作者の自己表現の手段でなければならない(作者の意図・目的が介在していなければならない)

・私や友人は、創作人として昨今のサブカルチャーのトレンドを心配している。しかし、そのようなライトノベルと一般の小説を完全に分けることができるであろうか?

異世界ブームの理由「その世界では主人公を道徳的規範としているから」について考察しようと思う(趣旨①参照)

異世界作品のテンプレ的進行の例。私はこのような進行にうんざりしている

・今の異世界作品はサブカルチャーに触れた世代によって生み出されている。故に作者自身の嗜好(すなわちサブカルチャー)が作品に反映されやすく、閉鎖的になりがちである また、専門的知識を学んで世界観を構築するより既存の(ありきたりな)世界観を用いた方が楽である

・現代の少年少女は社会からの「こうあるべき」という道徳的理想に押しつぶされそうになっている

異世界ものはそのような若い世代のフラストレーションのはけ口となっているのではないか

 

・しかし、そのような異世界ものがそのような役割を果たすべきではない。これらの作品は、作者本人の妄想を書いただけなので、それらに価値は無いと考える

・タイトルは自分の作品の重要性を示す。故に、テンプレ、説明口調であってはならない

・主人公が強すぎて(しかもそれを誇張するせいで)他のキャラクターが死んでいる また、主人公の判断も人間味が無く、感情移入しづらい

・「異世界と言えば」というテンプレではなく、作者本人の考えが反映された作品を作るべきだ。異世界とは本来自由なものであったのに、それがテンプレによって固定化されているのは本末転倒だ

 

f:id:galudyus:20201014152258p:plain

 この場合、異世界のルールを元の世界の将棋というルールに当てはめるという、主人公の優位性(異世界の人間は知らない将棋を自分は知っている)をひけらかしたので視聴者全員がバカ冷めたんだと思います

 

問題点

 実はこの章、(無駄に自分の交友関係を語ってたり自己陶酔が激しい以外は)自分が読んでみる限り問題点はあまり無いんです 作者の意見も何兆回と指摘されてるラノベ批判であることを除けば比較的論理的に書かれているのではないかと思います

f:id:galudyus:20201014153837p:plain


 まぁ前回からずっと言ってるように、段落構成があっち行ったりこっち行ったりしてるのはどうかと思いましたが、前回までの2回を読んでくれた人ならもう原文から感じる違和感に気付いてくれると思ってます 

 

書き直してみよう

 長いので後編に分けます